老いるということ
患者さんで、50代の娘さんと
80代のお母様が来院した。
お母様は背骨を痛めていて、
ひょんな拍子に背骨が折れてしまうというので
とても大変。
その方達は、家族が2人らしく
お母様の面倒はその娘さんが教職の仕事をしつつ、見ているらしい。
仕事中はきっと、介護の方達の手を借りているのかと思うけど。
娘さんの大変さもそうなんだけど、
私はお母様の気持ちを汲んでしまった。
勿論、なりたくてそうなっているわけではないのは百も承知。
ただ、自分もいつか歳を取り子供達に頼らざるを得ない状況が来てしまったらと思うと
妙に焦る気持ちが胸をよぎる。
かつ、その娘さんは結婚をされていない。
前提として言うけど、
結婚が理想の最終形態ではないと思うけど、せめて安らぎを得られるパートナーでもいれば親も安心するだろうに、
私が親なら心配してしまうだろう。
自分の体が悪ければ尚更。
決して他人事ではない2人を
見守る事しか出来なかったけど、
お互いを思いやれている2人を見て
優しい気持ちになれたのも、事実。